富士五湖消防本部より 消防司令 渡邊泰三さんゲスト出演

  • 2024-6-21

2024年6月21日(金)ふじやまワールドミュージック

富士五湖消防本部より 救急課 救急管理担当 課長補佐

消防司令 渡邊泰三さんをゲストにお迎えし、救急業務についてお伺いしました。

救急隊は119番通報が入電されると、いち早く現場に駆けつけ、重い病人やけが人を病院に搬送されるまでの間に応急処置を実施します。

救急隊は3名で活動を行い、そのうち1人以上は救急救命士の資格を有する隊員です。

救急隊員は普段グレーの救急服を着て業務を行っています。
救急救命士は、重い病人やけが人の症状が急激に悪化するおそれがあったり、

生命が危険な状態にある場合、医師の指示のもとに「※救急救命処置(特定行為)」を行うことができます。
2014年に総務省消防庁方策の一つとして、全国どこの地域で119番通報をしても、

同じ水準で病院前救急サービスを提供できる指導救命士が誕生しました。(救急隊長や救急救命士を指導できる)
富士五湖消防本部には指導救命士は3人。教育・訓練指導に打ち込んでいます。

令和5年の富士五湖消防本部の救急出場件数は5,911件と過去最多の出場件数となりました。

計算上1日平均16.2件、89分に1回は出場する試算となります。

一方で1件の救急事案において出場から病院引揚げまでにかかる時間は51分で、管内の病院への搬送であってもこの時間になります。

山梨県立中央病院や隣の都留市立病院への搬送となると当然救急要請が重複することもあり、

一番近い救急車ではない別の消防署から出場することも数多くあります。

しかしながら、これはあくまで指標ですので、実際には60分の間に2件だけでなく3件、4件、5件と要請があることもあります。

富士五湖消防本部の救急車は6台、予備車を入れると7台となります。この根拠ですが、

総務省消防庁が策定している救急業務実施基準というものがあります。

これに従い各消防本部では地域の実情を踏まえつつ救急車が配車されます。

実施基準の第3条において人口10万を超える市町村にあっては5台を配置することとなっており、

当消防本部の管内人口は約10万人、観光地ということを踏まえ6台という配置となっています。

先ほどからお話しているとおり、重複の救急要請があった場合は、

一番近い救急車ではない別の消防署か近隣の消防本部に救急車の応援を要請して対応しますので時間がかかることも予想されます。

そして救急車利用者の約半数が軽症であることから、昨年10月から山梨県でも救急安心センターが365日24時間体制で、

不安に感じたら電話にて♯7119をダイヤルして救急車が必要か否かを相談していただくなどしてもらい、

皆様のご理解とご協力の上、救急車の適正利用をお願いいたします。

消防司令 渡邊泰三さん、ご出演有難うございました

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